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​斬新なタイトルに

 

これを知った編集長は、流石に予期せぬ展開に、、ひとこと、、


「思いもかけないタイトルです。いまはただびっくりです。」

「脳みそが沸騰しそうです。」
 


などと数回のメールとLINEで返ってきました。

その後、何故か数日、音信不通となり刺激が強すぎたか、、と想像していました。

その数日後、メールがやっと届きました。

内容は、アーナンダの後に「の教え」を付ける案と、”アーナンダ”は、カタカナ表記にしてほしいとの案を頂き、この線でいけるのであれば、その程度の事は、もちろん承諾です。

 

◯編集長のメールより
 

(略)
さて、タイトルですが、
「不道徳教師アーナンダの教え」
で会議を押し切りました。
当然、営業部からは反論がでました。
でも、もうこれしかない、と突っ走りました。
営業部の意見は、私が河原先生にご相談していたように
『このタイトルで「教育書」「受験読み物」の棚に並ぶのか?
この本を必要としている読者に届くのか?』でした。
会議の最後は、営業部からのお願いという形なのですが、
タイトルに「受験」「合格」「成績アップ」などという
「教育書」「受験読み物」と書店員が間違いなく認識する
キーワードをどうしても入れてほしい、ということでした。
こうした経緯を経たため、私は
「不道徳教師アーナンダの教え」のイメージをこわさず、
なんとかそうしたキーワードを入れこみたいです。

 

これだけの、反社会的なタイトルを受け入れてくれた出版社の皆様、本当にありがたいことです。

絶対に譲れないという、僕の強い意思を尊重していただきました。

ただし、条件付きです、
そう、”受験、合格、成績アップ”などのような言葉をどこかにつけなければならないのです。

僕の今回のコンセプトは、そのような言葉の次元を超えての作品をつくることなので、
いろいろな言葉をつけてみても、どうしても、逆にイメージを崩してしまうようで、うまくいかないので、やはり「不道徳教師アーナンダの教え」だけがいい、どうしてもほしければ帯にだけ、と返信すると、

タイトルに「受験」「合格」などのキーワードを入れる件は
「不道徳教師アーナンダの教え」のタイトルを通した際、
社内で強く要望されています。
オビではなく、小さい文字でもいいのでタイトルで、
というのが営業部の強い意向です。
タイトルの雰囲気をこわさず、
書店員や読者にどのジャンルの本が伝える、
という意図です。
タイトルのイメージをくずすつもりはありません。
というのが前提ではありますが、
いまいちど明日、営業部に掛け合ってみます。


編集長の案は、こうだった。
・勉強嫌いな受験生を救う
・落ちこぼれの受験生を救う
・E判定の受験生を救う
・すべての受験生を救う ・合格と不合格は同じ!?  
・合格は思いもよらないところにある

 

全てボツとしました。
あえていうなら、これか・・・


==============
すべての受験生が生まれ変わる
不道徳教師アーナンダの教え
==============


でも、やはり何か臭くて良くない、ボツです。

そして、何度かのやりとり後、僕が最終的に考えた苦肉の策はこれ、

 


==============
受験生と親たちへ
不道徳教師アーナンダの教え
==============


これが、タイトルイメージを崩さず、条件を満たすギリギリの条件だったのです。
長いやりとり後、これでほぼタイトル決定となりました。  >つづく


 

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